カテゴリ:小説( 15 )

ミタカくんと私 銀色夏生

c0025437_056715.jpgミタカくんと私のなんてことない日常をつづっただけの作品。
私、こういうのに魅力を感じません。
さすが本の趣味が合わない子から借りただけありました笑

だって、その友達は
「世界の中心で愛をさけぶ」絶賛→信じられない!!あれのどこがいいの!?
「流しの下の骨」(江国香織)好きって→私が耐え切れなくて途中で断念したやつ(=◇=;
「蹴りたい背中」が好き→「どこがいいんだろう」って思った作品・・・
「ねじまき鳥クロニクル」(村上春樹)途中でやめたって→私の卒論は村上春樹なのに!?

いやー、こうまで違うと笑っちゃいますね☆
誰よりも仲のいい友達なんですけど、よく考えると似てるのは背格好だけで、
あとはあんま似てるとこないかもなーって思いました。

そんなわけで(どんなわけ?)
この作家さんもう読まないかもしれません。
だってほんとに何もない日常書いてるだけですよ!?
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by sumomomomomomo55 | 2005-08-21 00:55 | 小説

四日間の奇蹟 朝倉卓弥

c0025437_16432937.jpgごめんなさい。読む前に期待しすぎてました。そんななかったです、ハイ(^^;

先に悪いとこ言っちゃうと、細かすぎ!
説明とか描写とかもっと省けるとこあるし。
もっとコンパクトに、どこかに重点を置いて話を書いていって欲しい。
なんか全てがまんべんなく書かれているのでちょっと嫌でした。
丁寧に書かれているから大事なとこもしっかり書かれていると思うんだけど、省いていいとこをちゃんと省けばその大事なとこがちゃんと引き立つと思うんだけどな。

次に、ぶっちゃけ仕掛けがあんまりよろしくない。
入れ替わりも予想できたし、手袋も予想できた。千織の親が施設に関わっていたことも藤木さんの言葉で予想できたし。
伏線がすごいって聞いてたから「どこが伏線なんだろう」ってわくわくしながら読んでたのに。
なんか・・・「このミステリーがすごい」っていうタイトルなのにあんまりミステリーの深さがなかったからがっかりすぎです。
評判に左右されて期待しすぎた私も私ですが・・・。

分厚い文庫本だけど「このなかにものすごいミステリーがつまってる!」と思い、
長いけど一気に読んでやろうと思って「ミステリーのすごさ」を楽しみに読んでいました。
分厚いから幾ら読んでも半分までいかないんですよね涙
でも読んでて、やっと半分で、ちびちび残りをつめていくにつれ・・・不安。
「え!?このまま終わらないよね?ミステリーって・・・これ??」と、最後に近づくにつれそれは不安から裏切られた感、そしてこの長い時間を返せ感に変わっていったのでした・・・。

でも、この朝倉さんがすごいのは、文体ではないでしょうか?
すっっごく読みやすいですよ。
かなり完成したものなんぢゃないでしょうか?
うん、それがピカイチです☆
全然新人さんっぽくなかったです。
去年?の綿矢りささんや蛇とピアスとは何味も違いますよ!!
(あの新人賞はホント、新人って感じだった。こんなので賞がとれるのかと日本の文学界を懸念した笑)
「このミステリーがすごい」ってのも、賞のタイトルがよくなかっただけで、作品の善し悪しには関係ないですしね。
へんな肩書きが悪かっただけです。
もっと作者が成長って言ったら偉そうだから・・・えっと、変化したあとの作品を読んでみたいですね♪
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by sumomomomomomo55 | 2005-07-27 16:41 | 小説

限りなく透明に近いブルー 村上龍

c0025437_161755.jpgなにかと話題性のある作家さんですからね。
一回読みたいと思っていました。
(テレビで人物を見た限りではあまりいい印象は得られなかったがそれは作品とは関係ないし)
でも、本選び失敗した?(^^;
なーんか、最後まで読めずに終わっちゃいました。

過激すぎ!!

内容に嫌気がさして、最後の方パラパラ見ても同じようなこと書いてあるんだもん・・・挫折しました。
でも、解説を読んで納得したことがあります。
それは「没主体の文学」です。
「私および私の行為はどのようにも意味づけられていない」「唇を吸おうとする僕と、それを見ている僕はまったく無関係なのだ」というのにすごく納得してしまいました。

この作品の内容は、ドラッグやセックスやら本当に色んなことが過激です。
そして地の文は「僕」の一人称で書かれているんです。
周りが過激な中、僕は一人常識的な、イカレていない人物のように映ります。
周りがすごいのに僕はそれに乗じることもなく冷静に見えるからです。
読んでるこっちとしては「リュウ(僕)はまともな人なんだな」と感じてしまいます。
けれど突然!リュウも狂った行動をします!!なんの前触れもなく。
だからこっちは驚きます。「リュウもこんなんするん?」
そしてまたリュウはやっぱ冷静だよねと思わせておいて、また突然!・・・の繰り返し。
へんだなーって思ってました。
それが解説を読んで分かりました。

地の文は「僕」の一人称だけど、そこに生きているリュウぢゃない。
これは過去の自分を今の自分が見て、説明しているようなものだと感じました。
作者の自伝らしいから、そういうことがやりやすかったのかもしれません。
とにかく、当時のリアルに生きているリュウの視点ぢゃないです。
だからリュウのことは他人のように、考えていることが分からない。(作者は狙って書いてるな)
他人の考えていることなんて人間にはわかり得ないことであって、行動を見て勝手にその人の考えとか思いとかを決めつけて暮らしている。
それって人間全員が無意識のうちにやっていること。
わかるのは自分の考えだけ。
でも、自分のことはわかる。
この作品は「僕」の視点で書かれている。
僕ってリュウ。ってことはリュウの考えは逐一わかるのが当たり前。大前提。
だって自分には自分の考えがわかるんだから。
だけど、この作品の僕はリアルなリュウではなくて、それを解説では「唇を吸おうとする僕と、それを見ている僕はまったく無関係なのだ」と言っている。
その通り。
だから、別なんだから相手の考えていることなんてわからない。
ここに「自分(=考えが分かる)と思っていたのに実は違う存在(=考えが分からないもの)であった」という『差』が生じて、そこに無意識に「変だな」と感じていたんです。
ほぉ~

でも最後まで読めなかった。
村上龍でもっと楽しいのないやろうか?
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by sumomomomomomo55 | 2005-07-27 15:59 | 小説

モザイク 田口ランディ

c0025437_2125841.jpg「精神病の人にはその人なりのしっかりした世界があるのかもしれないって思った」ってのを聞いて、読んでみました。
でも、どうなんですかねえ。
ちょっと世界が偏りすぎだと思います。
そして、文体が「薄い」感じがします。
なんか、田口ランディっていったらエロい話なんだそうですよ(><)
でもこれはそんなひどくなかったので大丈夫だと思います(何が?)。
ま、とりあえず、他の作品も読んでみようというような気にはなりませんでした。
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by sumomomomomomo55 | 2005-05-16 21:00 | 小説

ハムレット シェイクスピア

c0025437_1375075.jpg1年の時に受けた授業の先生がシェイクスピア好きで、読んでみたいなーと思っていた作品です。
演劇の脚本ですので、語り手はおらず、登場人物の会話によって成立しているのですけど、
ものすごく面白かった!!
やっぱ劇だけあって引き込まれますよ。
うんうん。
言い回しとかも普段使わないような飾られたもので、なかなか響きが良かったです。
筋はまあ、先が読めずともない割とオーソドックスなものなのですが
その視点はいただけませんよね。
時代が、シェークスピア色に動いただけで、当時にしてみれば異端児のような作品だったのでしょうね。
やっぱ名作っていいですねー。
今にも通用するなにかいいものがあるから生き残ってるんですもんね。
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by sumomomomomomo55 | 2005-04-28 23:01 | 小説

少年 ビートたけし

c0025437_21333817.jpgビートたけしってどういうもの書くのかなと思って読んでみました。
ところが、なんか3作品入ってるんですけど、テレビで見た事があるお話でした。
前になんか特集とかあったのかな?
だから、そのときの映像を思い出して読み進めました。

まあ、良くもなく悪くもなく、ですかね。
ただ、「どてらのチャンピオン」は
勉強は出来ないけど運動のできる弟と運動は出来ないけど勉強の出来る兄の運動会をめぐるお話で、
ビートたけしが小さいときはこういう事思ってたんだろうなっていう
弟の気持ちが「生きている」感じの作品でした。

これは「北野武」ぢゃなくて「ビートたけし」なんですよね。
北野武は映画「座頭市」を以前見たけれど・・・何でこれが高い評価を受けるのだろうと疑問を持つような内容でした。
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by sumomomomomomo55 | 2005-04-19 21:31 | 小説

冷静と情熱の間rosso 江國香織

c0025437_2333293.jpg江國さんは変わった人だと思う。
だから江國さんの作品に出てくる女性も変わった人が多いんだと思う。
(どこが変わってるかって、変わってるっていうのはその人の主観だからさらっと流して下さい)

前に江國さんのエッセイ「いくつもの週末」を読んだけれど、
あおいはそのエッセイの中の江國さんに似ていると思った。
例えば平日・休日の区別のない生活とそこから生まれる時間に対する考え方とか、
恋人に対する甘えどころ(甘やかされてることを知っているけど徹底的に跳ね返せない所)とか。

ま、それはおいといて、やっぱり、私はあおいの気持ちがわかるところがたくさんあったと思う。
マーヴのことも本当に好き(というか自分にとって必要)なんだよね?
順正は確固たる存在であっても。

そこが順正とあおいの(男と女の?)違いだと思う。
あおいはそれはそれ、これはこれで一応切り離せている。
だから順正はうだうだうだうだあおいのことを常に考えながら生活している=あおいのことが頻繁に書かれているけど、あおいのほうはきっかけがあるときだけしか書かれていないのだと思う。
でもほんと、女はそうだと思いますよ。

blu読んだあとに読んだら、あおいのイメージがちょっとだけ違いました☆
どう違うかはうまくいえないけど。。。

読むのが2回目となる再会の場面では、どちらの気持ちもわかって、「納得!」でした。
あおいもあのとき別れたって事を言えてたら悲しい思いしなくてよかったのに。

でもほんと、この2冊は「男と女の違い」を的確に(勿論誇張気味に書いているのだとは思うけど)表していると思います!!
すごい試みだよね、一つの話を男と女の視点から、違う二人が書くなんて。
なかなか興味深い作品だと思いますよ!
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by sumomomomomomo55 | 2005-04-09 23:24 | 小説

冷静と情熱の間blue 辻仁成

c0025437_2083854.jpgびっくりしました!
以前冷静と情熱の間rossoの感想をかかせてもらったんですけど・・・ええ、ボロボロに(^^;
blueはすごくすごく面白かった!!
さすが辻さんです。
そして辻さんの作品の中では(3作しか読んだことないんですけど)読みやすい方だと思いました。

あ~、男の人ってこうなんだーって思ったり。
男の人は切り替えが下手ですもんね。。。
(今rossoを読んでいる途中ですが、やっぱり私も順正のような引きずり方でなくあおいのような引きずり方をするだろうなと思います。
これって男と女の差ではないですかね!?)

そして男の人は女の人の体のこととかこんなによく思い出すものなのかー、と思いました。

ま、大学時代に別れたあおいのことを忘れられないまま生きている順正君のお話です。
彼の未来は「(あおいの)30歳の誕生日にフィレンツェのドゥオモで待ち合わせ」という付き合っていたときに軽い会話に出てきた約束しかありません。
彼は絵の修復師ということも関係して過去しか持たない人なのです。
今は恋人として芽美ちゃんという人がいるんですが。
あおいの事を忘れられずに、あおいのことを特別に思いながら、付き合っているわけです。

でも、順正の、心にあおいという人がいつつも、あおいとは正反対の芽美をいとおしく思う感情がとてもよくわかりやすくて、辻さんのすごさを感じました。

ほんとにおもしろくて、読み終わった後にrossoを読みたいと、あおいの気持ちを知りたいと思いました。
当たり前の事なんですけど、人間には他人の気持ちを知る事はできません。(順正も言ってた)
順正にはあおいの気持ちがわからなくて、私にもわからなくて、猛烈に知りたいと思いました。

昔映画見たんですけど面白いと思いませんでした。
roseも途中で断念しました。
でも、blueはめっちゃよかったです。

で、今rossoを読んでる途中です。
前はもうだめだと思ったのに今回はどんどん読めてます。
でも内容は楽しいんですけど、やっぱり表現とか書いてる事とか私にはやっぱりむいてないかなと思います。
「これ書かなくていいぢゃん!」ってのがだらだらあるような気がして。。。
blue効果で読めてますがね☆

読み終わったらまた感想を書きます☆
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by sumomomomomomo55 | 2005-04-06 20:00 | 小説

羅生門・鼻 芥川龍之介

c0025437_2152167.jpg「邪宗門」なんあれ!!
ものすごくいいとこで話が終わってる(><)
すごい気になる!
でも、長くて多少ダラダラ感がついてまわる作品だと思った。

「芋粥」
奥深い・・・。
五位といい、青年の侍と言い、利仁といい、ものすごいひっかかる!

「鼻」は授業で深めたから好き。
男のくせに、僧のくせに外見にとらわれてんのね。
愛すべき高僧やね☆
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by sumomomomomomo55 | 2005-02-06 02:09 | 小説

”IT”と呼ばれた子 さよなら”IT” デイヴ・ペルザー

母の虐待を受けてきた筆者の人生の話。
母の元で虐待されていた少年時代、保護されても心は母に縛り付けられていた青年時代、そして独り立ちから今日までを語るという3部構成の3冊になっています。c0025437_253953.jpg
まだ他にも出てるみたいだけど。
今回のは3冊目ですね。

この本すごくすらすら読めちゃうんです。
私は、翻訳物の男の子口調大好きなんですよね。
だからかな?

とにかく、1冊目とか、ほんとこの世のものとは思われませんよ!
(でもすらすら読めちゃう)
この本読んでると、母親の存在や血のつながりがこんなに効力のあるものなのかと思い知らされます。
ほんっとに、ほんっとにひどいことされてるのに、少年デイヴはお母さんを信じるし、信じたいと思うし、母親を求めます。
なのにこの人はことごとく踏みにじるけど・・・。

保護されたって、お母さんの異常さを認めはしているけど、自分を受け入れてもらいたいと切に願っています。

なんで?
どうして?
母親のひどさはわかっているでしょ?

そして・・・いい大人になってからも母親がある一言を言ってくれることを毎回「期待」してしまう。

なんでだろう?
こんなにひどさがわかっているのに?
もう自立しているのに?
どうして・・・こんなに縛られてるの?

そんなに母親と子の結びつきって強いのかと、ものすごく考えさせられました。
こんなひどいことされてもそれを上回るくらいの結びつきがあるのだろうか?

血は恐ろしいと思った。
自分ではどうしようもないのだから。
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by sumomomomomomo55 | 2005-02-05 01:51 | 小説