2005年 01月 13日 ( 1 )

ふたり 赤川次郎

c0025437_1374525.jpg
★あらすじ★
死んだはずの姉の声が、突然、頭の中に聞こえてきた時から、千津子と実加の奇妙な共同生活が始まった・・・。妹と十七歳で時の止まった姉。二人の姉妹のほろ苦い青春ファンタジー。(新潮文庫のカバーより)
いろーんな問題が含まれていて、なのに自然。日常生活そのものの感じで、いろんな問題が出てきていることに気付かない(ん~、違和感を感じないってことかな)。すらすら読める本。

<桃の話>
読みやすかった。
赤川次郎の作品は三毛猫ホームズを4ページほどしか読んだことが無く、初めて読んだ。
なんだか全体的にかるーい感じ。
実加と真子とのおちゃらけ会話にちょっとイラッとした。
だって、実加と千津子との会話、実加と前田との会話、すべてが同じノリ(軽い)で、なんかわかんないけど嫌だと感じたから。
軽さのみの会話の部分がこの作品の無駄な部分のように感じたのかもしれない。

(でもその軽さのおかげもあるんだろうけど)(またまた)読みやすかった。
そして思い返せば、次々と事件が起こって、面白かった。
読んでいるときはその事件の起こり方が自然体すぎて気付かなかったけれど。
よく次々と話題が出てきたなあ。
飽きなかった。

まさか浮気するなんてね・・・。
やっぱり話ってのは「意外性」にひかれるものだね。
結局私の予想どおりってあんまなかったもん。
う~ん、思い返すと深いなあ。

☆感じたこと:違和感☆
・実加がずっと千津子の言うことに従っていた→いいのか、実加。てか、年齢的にはおねえちゃんを上回ったのに、従ってる。千津子もいつも出しゃばりすぎ。
・最後、家を出た父を実加が追いかける。「家にいなさい!」・・・実加は従わずに出て行く→お!?千津子の言うこと聞いてないぞ!

☆分析☆
精神的自立を描いている。実加は「依存」千津子は「与える存在」の象徴。だから姉の助言等はやりすぎの域までいっており、誇張されている。
最後、姉の言葉に従わなかったこと、姉に叫んだ言葉、それは初めての「実加」個人なのではないだろうか?実加の精神的自立が成り立ったことが姉の消滅ということに象徴されている。
そして精神的自立のもう一つの線は母親治子。治子だけが実加以外で語り手となっているのもその証拠では?でも、治子の自立のほうが深くって、私にはまだわからない。わからないというか、自然に何かを感じ取ることが難しい。私の考えが足りないって事です。

あ、映画になってるらしい。
[PR]
by sumomomomomomo55 | 2005-01-13 00:53 | 小説